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Leverage Effect─基礎知識─
第1章 《株券売買の仕組み》
【売買の種類】
内国(=国内)株券の売買の種類は、決済日の違いによって「普通取引」、「当日決済取引」、「発行日取引」の3種類に分かれます。
また、形態の違いによって、約定に際し、決済日に株券や約定代金の”現物”が動く「現物取引」と、顧客が委託保証金(約定代金の一定比率)を証券会社に担保として預託し、買付資金または売付証券を当該証券会社から借りて売買を行い、所定の期限内に返済する「信用取引」の2つに分かれます。
このすべてについて一々説明していくことは、余りにも煩雑であり、一般の読者の方々には興味の無いことだと思いますので、個々の詳しい説明は思いきって割愛させて頂きます。
ただ、作中の売買シーンに関係する「普通取引」だけ簡単に説明させて頂きます。
・「普通取引」
普通取引は、株券売買に於いて最も基本的な売買形態で、売買契約締結の日から起算して4日目(除く休業日)に、決済(=取引が成立した売買約定に基づき、買い手は買付代金を、売り手は売付証券を、それぞれ相手方に引き渡すこと)を行う売買です。
つまり、約定日の3日後ですね。証券用語ではこれを「T+3」と言います。
TはTradde date(=約定日)を意味し、T+3で約定日の3日後ということ。
(厳密には、配当落ち・権利落ち期日の普通取引については「T+4」となりますが、それはあくまで例外です)