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さらに近くてもっと甘い
第6章 副社長様、発情中

自宅のソファーに腰掛けながら、要は照明を見つめた。



1つだけぶら下がっている電球が、ぼんやりとして二重…そして三重に見える。



本人は疲れのせいだと思っているが…




おかしいな……





ふぅ……と吐いた息は、熱を帯びているが本人は気が付かない。



ふと、昼間に有川邸に赴いたことを思い出した。


今まで見たことがないほどの笑みを見せた上司。

至近距離、紅らんだ顔で、一生一緒に仕事がしたいと言われたことを思い出して、要はフッと笑った。


高熱を出すと人が変わってしまうらしい……


どうもむず痒い気持ちになり、耐えきれなくなってしまったせいで、有川邸を飛び出したが、もう少し彼の変わりようを観察すれば良かった…


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