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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
「そうやって逃げるんじゃない!! いつまで経っても出来るようにならないだろうが!」
「っ……」
すみませんと再び頭を下げながら、そんなに怒らなくてもいいじゃないか、と内心加奈子はムッとする。
タヌキみたいにお腹出しちゃって…!
「タヌキぃ!?」
「えっ……」
上司の言葉に加奈子は慌てて両手で口を押さえる。
ひゃーーーー!!
心の声漏れてたぁー!!
「いや…違くてっ……!私の田舎ではタヌキって…神様なのでっ……」
「いい加減にしろ田部!!」
かなり苦しい言い訳に、上司はギリギリと歯をくいしばる。
加奈子は涙目になりながら再び深々と頭を下げていると、突然ガシャーーーン!と大きな音がたって、その部署のみんなが目を見開いた。