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さらに近くてもっと甘い
第8章 ドジっ子同盟とお引っ越し
ベッドに腰掛ける愛花。
浩平がシャワーを浴びると言って消えてから20分。
遅いなぁ……
時計を見ながら、そんな事を思う。
まだ家具も少ない部屋。
そんなに広い部屋ではないが、一人で佇んでいると寂しくなってきて広く感じてしまう。
「早く帰ってこないかなぁ〜…」
ぽつりとそんな事を呟いたあと、愛花はハッと息を飲んで立ち上がった。
浩平くんタオル…持っていってないよね…!
サササと段ボールに手をかけた愛花は、箱を開けてタオルを掴む。
そして、そのままお風呂場の扉へと足を運んだ。
「えっ…と……」
脱衣所に置いておけばいい…よね?
小さく拳を握った愛花は躊躇いがちにコンコンとノックをする。