この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さらに近くてもっと甘い
第10章 一番近くに
小さな柔らかい手。
もどかしい手つきで突然そこをさすられて、浩平はピクッと体を震わせた。
「っ…ちょっ…今触んないでっ…」
「で、でもっ…あっ…」
余裕が無くなった浩平は慌てて、愛花のナカから指を抜く。
そして、はぁっ…と息を吐いて愛花のことをきつく抱きしめた。
「俺のことはいいからっ……」
「…よ、よくないよっ……」
「俺は…愛花が感じてると感じるから……っ」
熱くなった2つの体。
もどかしい2人の会話が部屋に満ちる。
少し体を離した浩平は、愛花を見下ろしてゆっくりと唇を塞ぐ。
冗談ではなく、こうしてるだけでもすごく幸せだ──
思いが込み上げて、体の中がしっちゃかめっちゃかになって……
「私も…だよ……っ」
「────っ……」
「浩平くんが…気持ち良さそうだと…すごく嬉しいっ……」
「……気持ちいいよ…」
そうやって言ってくれるのが、正直1番くる───
緩く笑った浩平は、愛花の頬に手を添える。
同じように笑った愛花は、再び浩平の腕を掴んだ。