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さらに近くてもっと甘い
第15章 副社長様のクッキーと甘いお仕置き



息を荒げながら、加奈子に啄むようなキスを続ける。


その度に、加奈子が恥ずかしそうに、でも嬉しそうな表情を見せることに煽られて、要は腰を小刻みに動かして律動を続けた。




「愛してる……」



「っ……─────」



「愛してるよ…加奈子」




惜しげもなく降り注がれる愛の言葉に、加奈子は胸がいっぱいになりながら、懸命に頷く。





「……くどい…かな」




自嘲気味に笑った要に、加奈子の胸が高鳴る。



意識せずとも、切なく下半身がキュッとしまって、勝手に感度が増していく。




「んっ………」



「でも………」



「っ……はぁっ…」



「いくら言っても言い足りないから困ってるんだ……」





言葉で表しきれない代わりに────




腰の動きを早めた要はさらにギュッと加奈子の手を握りながら、キスを深める。



手放したくない相手。



だからこそ、自分でも知らなかった感情が、渦巻いてしまう事がある。



そうやって知らない自分に出会わせてくれる、愛おしい貴重な存在────




「わたしも…っ………」



「はぁ…っ……」



「あいしてるっ……ぁぁっ…す…すっごくっ……」




強まる締め付けに、込み上げる快感。




微笑んだ要は額と額を合わせると、眉間に皺を寄せながら、素直に快感を表情に表していた。




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