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さらに近くてもっと甘い
第3章 喧嘩するほど?



────────…


天を仰ぎながら、くっ…と声を漏らす光瑠さんに無意識に手を伸ばした。



やっぱりこうするときは抱きしめてほしい…



光瑠さんも、私がそう思っていることを分かってるから、すぐに私に覆い被さって、両手の指を絡ませた。



「真希っ……本当に答えてくれっ……」



「そっ…あぁっ…」



光瑠さんは、苦しそうにそう言いながら練るようにゆっくりと腰を動かした。




「“すごく激しい” の基準が分からんっ……」



「んっ…あっ…私も…っ…分からないですっ…」



「………それは無責任だろっ…」





そんなこと言われたって他の人の普通を、光瑠さんしか知らない私が分かるわけがない。




戸惑っているのか、今日の光瑠さんの動きがいつもよりゆっくりなのは分かる。


ネチャ…クチャ…と音がゆっくりと響く。



それがより官能的な感じがして、ジワリと体を熱くなってしまう。





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