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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
 白ブリーフは、あり得ないほど高々とテントを張り、布を突き破りそうな勢い。

 汗だくのワイシャツとランニングシャツを脱ぎ捨て、白ブリーフ一丁の姿で、仁王立ちになった。

 双子達は、火照りの鎮まらない身体をぐったりと横たえていたが、俺の刄のシルエットに戦き、二人で抱き合うように身を縮めた。

「そろそろ、君らに俺の息子を紹介したいんやけど…。ええか?」

「……」「……」

「あれ?忘れたんか?俺との取引」

「そ、そうじゃないけど…。息子さんを慰めるって…もしかして?…」

 先に感付いたのは亜湖。
 ゆっくり起き上がって、俺の股間を恐々と見た。

「え?亜湖、どう言うこと?何?何がもしかしてなの?ねえったら、分かんないよぉ」

 梨湖はカマトトぶってるのか、ガチで気付いていないのか、亜湖の肩を揺らして亜湖と俺の顔を交互に見て答えを求めた。

「梨湖?ここまでしてきたんやから、もう分かるやろ?俺のこの息子、ちゃんと慰めてくれるか?そしたら、取引の件だけやなく、君らの花嫁修業にも一肌脱いでくれるで?この倅は」

 ブリーフの上から右手で扱いて見せた。

「…そ、そう言うことか…なぁんだ…。ウフフッ…」

 梨湖は、分かった風な口調で余裕を見せようとしたが、大きな黒目をキョロキョロと游がせ、やたらと亜湖を気にしているようだった。それに亜湖もどことなく落ち着きがない…。

 何?

 この期に及んで怯んでんのか?

 それとも、何か?また、なんか企んでんのか?この二人。
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