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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
 ゲデヒトニストールを眠る二人の唇に二滴ずつ。

 眠らせる事で、投与し易くなる。


 まったく…なんて可愛い寝顔だ…。

 あかん、見とれてる場合やない。今日は、時間も体力も倍必要やねんから。


「おい、さっさと起きろや!」

「…うっ…ここ…どこ?…」

 梨湖が先に目を覚ました。

「…ん…何?…梨湖、どうしたの?…」

 亜湖が目を擦りながら起き上がる。

「お姫さん達、お目覚めですか?」

「…え?…お巡りさん…。どう言うこと?」

「…亜湖…なんか変だよ…怖いよぉ…」

 亜湖にしがみついて震える梨湖。

「ここ、俺の家や。牢獄ちゃうで?安心しぃや?…。それより取り引きの話なんやけど…」

 さっきのスマホの動画を見せながら、切り出す。

「…そ、そうだ。む、息子さんを慰めたいって言ってましたよね?息子さんって、何歳?小学生?何の病気?今どこ?…私達何をしたらいいの?」

 亜湖は動揺しながらも、次々に質問し、さっさとこの取り引きを終わらせようとしていた。

「…まあ、そう焦るなや。…ムスコは…あとで紹介するから。まずは、そうやなぁ…。君らとちょっと話してもええか?」

 二人は怪訝そうに顔を見合せると、ほぼ同時に万年床にちょこんと正座して、姿勢を正した。

 へぇ。おもろいなぁ…。双子って動きがシンクロするんや…。


 小さな人形が二つ並んで、俺の淫戯をしおらしく待っている。


 俺は、口許が緩むのを悟られないように、必死だった。
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