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サイドストーリー8
第7章 数学のセンセイ
高2の夏休みが明けて、まだまだ暑く、授業なんか身に入らない6時間目。
LHRで秋の文化祭の実行委員を決める話し合いがあった。

俺はいつもLHRは寝る時間だと認識していたが
この日だけは違う。

「じゃぁ、誰か立候補は・・・いるわけない・・え!」

担任が毎回のようにしばらく待って、くじにでもしようと計画していたところに
俺は勢いよく手をあげる。

「俺やるから」

誰かが手を挙げただけでもびっくりなのに
それが「俺」だった事に担任以上にクラス中がビックリした。

「え?山口?」
「なに?智樹がやるの?」
「え?智樹がやるなら私もやる!」

とアカリも手を挙げて、1分ですんなり実行委員が決まった。
よし。計画通り。

実行委員が集まった最初の役員会でも俺は頑張る。

「委員長に立候補します!」

高校の3年間で、文化祭の実行委員長になれるチャンスは高2の1回のみ!

俺はクソめんどくさい役員会に毎回出て
委員長の仕事を頑張った。

まぁ・・・
委員長が俺だから?心配した周りが副と書記に優秀な生徒を付けたので
滞りなく文化祭当日を迎える事が出来た。

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