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サイドストーリー8
第7章 数学のセンセイ
委員長は当日、文化祭が滞りなく行われるか学校中をパトロールするのも重要な仕事だ。
そう。
実行委員の顧問とともに。
今年の顧問は弥生ちゃんだ。
弥生ちゃんにも「立候補しろよ」と言っておいた。
俺たちが2人で文化祭を周っても誰も変に思わない。
この腕章がある限り―――
「智樹が高校生のうちに一緒に周れるとは思わなかったな~」
小さい声でそう言いながら、
「弥生ちゃ―ん、ウチに寄って行って~」
と誘う生徒に言葉をかける。
同じ学生生活の時間を過ごせない俺たちにとって
これは夢の様な時間で
きっと最後のチャンスなんだと分かっていた。
「弥生ちゃん、2-Aのお化け屋敷入ろうぜ」
「ん?」
「全部全部、一緒に入ろう。思い出を作ろう」
そう。
実行委員の顧問とともに。
今年の顧問は弥生ちゃんだ。
弥生ちゃんにも「立候補しろよ」と言っておいた。
俺たちが2人で文化祭を周っても誰も変に思わない。
この腕章がある限り―――
「智樹が高校生のうちに一緒に周れるとは思わなかったな~」
小さい声でそう言いながら、
「弥生ちゃ―ん、ウチに寄って行って~」
と誘う生徒に言葉をかける。
同じ学生生活の時間を過ごせない俺たちにとって
これは夢の様な時間で
きっと最後のチャンスなんだと分かっていた。
「弥生ちゃん、2-Aのお化け屋敷入ろうぜ」
「ん?」
「全部全部、一緒に入ろう。思い出を作ろう」