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サイドストーリー8
第1章 キスの後で…
「桃花!」
「はい・・・」
「あれ持ってんだろ!あれ!」
「?」
「夏の終わりに白木にもらったフェロモンの液だ!」
「え・・・」
「お前のことだから肌身離さず持ってんだろ?出せ!」
「は、はい」
ティッシュで涙と鼻水をふいて
ガザガサとバッグをあさる。
やっぱりもってやがった・・・
「かせ!」
俺は蓋を取ってにおいをかぐ。
もうすっかりいちごのにおいはなくなって
ただのピンクの液体だ。
「ぜんぱい?」
「この匂いをかいだら、さっきより桃花のことが好きになった」
「ほ、ほんとですか?」
「あぁ。桃花のことは嫌いにはならない。大丈夫だ」
「せんぱ~い。大好きです~」
「もう心配かけるな」
そう言って桃花を抱きしめた。
「あの男のことは心配ない」
そう言った途端、俺の服をぎゅっと握りしめた。
怖かったよな。
「大好きだよ。桃花」
「先輩・・・」
「ん?」
「やっぱりこの液、本物ですね!」
桃花はキラキラした目でかき氷のシロップを眺めていた。
END****
「はい・・・」
「あれ持ってんだろ!あれ!」
「?」
「夏の終わりに白木にもらったフェロモンの液だ!」
「え・・・」
「お前のことだから肌身離さず持ってんだろ?出せ!」
「は、はい」
ティッシュで涙と鼻水をふいて
ガザガサとバッグをあさる。
やっぱりもってやがった・・・
「かせ!」
俺は蓋を取ってにおいをかぐ。
もうすっかりいちごのにおいはなくなって
ただのピンクの液体だ。
「ぜんぱい?」
「この匂いをかいだら、さっきより桃花のことが好きになった」
「ほ、ほんとですか?」
「あぁ。桃花のことは嫌いにはならない。大丈夫だ」
「せんぱ~い。大好きです~」
「もう心配かけるな」
そう言って桃花を抱きしめた。
「あの男のことは心配ない」
そう言った途端、俺の服をぎゅっと握りしめた。
怖かったよな。
「大好きだよ。桃花」
「先輩・・・」
「ん?」
「やっぱりこの液、本物ですね!」
桃花はキラキラした目でかき氷のシロップを眺めていた。
END****