この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー8
第12章 5センチの景色
美鈴と仕事帰りのデートの約束をした日の午後
急に外食営業とシステムの打ち合わせが遅くまで伸びる事が決定した。
社内メールで美鈴に知らせようと思った矢先
廊下ですれ違ったのでその事を告げる。
「美鈴、今日外食営業と打ち合わせが終わらない」
「あ、そうなんですね」
「近いうちに埋め合わせするから」
そう言った俺に美鈴はくすくす笑って
「埋め合わせなんて。大丈夫。仕事なんですから」
「あ、あぁ」
お互いの目的の方向に歩きだした時に
「あ!」
と美鈴が振り向いた。
「安達さん、予約入れてくれてたんですよね?」
「あぁ」
「私がキャンセルしておきますね」
「え、いいよ。俺が電話するよ」
「良いですよ。仕事忙しいんでしょう?」
「・・・・」
書類を抱えた美鈴がもう新人には見えなかった。
急に外食営業とシステムの打ち合わせが遅くまで伸びる事が決定した。
社内メールで美鈴に知らせようと思った矢先
廊下ですれ違ったのでその事を告げる。
「美鈴、今日外食営業と打ち合わせが終わらない」
「あ、そうなんですね」
「近いうちに埋め合わせするから」
そう言った俺に美鈴はくすくす笑って
「埋め合わせなんて。大丈夫。仕事なんですから」
「あ、あぁ」
お互いの目的の方向に歩きだした時に
「あ!」
と美鈴が振り向いた。
「安達さん、予約入れてくれてたんですよね?」
「あぁ」
「私がキャンセルしておきますね」
「え、いいよ。俺が電話するよ」
「良いですよ。仕事忙しいんでしょう?」
「・・・・」
書類を抱えた美鈴がもう新人には見えなかった。