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サイドストーリー8
第12章 5センチの景色
「少しは私に頼ってください」
そう笑って、俺のそばまで小走りで戻ってきた。
「ネクタイ。少し曲がってますよ」
キュッと俺のネクタイをまっすぐにして、ローヒールで先を急ぐ。
「安達さん。午後の打ち合わせだけど」
と、外食営業の石島さんが声をかけてきた後
「ん?」
と、口角が上がった俺に不思議な顔をした。
「何かいい事があった?」
「いえ・・・ひよこも白鳥になるんだな、と思って」
「?・・・なにそれ、IT用語?」
「ま、そんなもんです」
「ふ~ん。で、打ち合わせの会議室なんだけどな」
いつまでも俺だけのひよこで居るはずないか。
仮にも経管だもんな。
「第3会議室でお願いします。あそこがスクリーンの状態が1番いいはずです」
「分かった」
END****
そう笑って、俺のそばまで小走りで戻ってきた。
「ネクタイ。少し曲がってますよ」
キュッと俺のネクタイをまっすぐにして、ローヒールで先を急ぐ。
「安達さん。午後の打ち合わせだけど」
と、外食営業の石島さんが声をかけてきた後
「ん?」
と、口角が上がった俺に不思議な顔をした。
「何かいい事があった?」
「いえ・・・ひよこも白鳥になるんだな、と思って」
「?・・・なにそれ、IT用語?」
「ま、そんなもんです」
「ふ~ん。で、打ち合わせの会議室なんだけどな」
いつまでも俺だけのひよこで居るはずないか。
仮にも経管だもんな。
「第3会議室でお願いします。あそこがスクリーンの状態が1番いいはずです」
「分かった」
END****