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サイドストーリー8
第26章 恋のばんそうこう
デートの場所をどこにするか、で綾香と口論になって3日。
お互いに何でも言い合う関係はとっても新鮮だ。
俺の言葉を、むくれながらも反撃してくる女子はそうそういない。
「もう知らない。当分話しかけないで!」
と、目に見えて怒りながら離れていく綾香を可愛いとさえ思った。
口論の後なのに、その後ろ姿を見てプッと笑いがこみ上げた。
さて、しばらく話しかけないようにするか。
そんな時、近頃、ビーズアクセサリー作りに凝っている妹から、駅前のファンシーショップで「この」ビーズを買ってきて!と
写真付きのメールが来た。
「自分で買いに行けよ」
そう呟きながらも、似合わないお店の中で画像を見ながら同じビーズを探す俺は
世の中の類にもれず、妹に甘い。
「高っ」
こんなちっちゃいもんがこんな値段すんのかよ。
そう思いつつ、レジに並んでいると、いつだったか、桃花ちゃんを騙したフェロモンの液の小瓶が売っていた。
俺は苦笑いしながらそれを手に取った。
お互いに何でも言い合う関係はとっても新鮮だ。
俺の言葉を、むくれながらも反撃してくる女子はそうそういない。
「もう知らない。当分話しかけないで!」
と、目に見えて怒りながら離れていく綾香を可愛いとさえ思った。
口論の後なのに、その後ろ姿を見てプッと笑いがこみ上げた。
さて、しばらく話しかけないようにするか。
そんな時、近頃、ビーズアクセサリー作りに凝っている妹から、駅前のファンシーショップで「この」ビーズを買ってきて!と
写真付きのメールが来た。
「自分で買いに行けよ」
そう呟きながらも、似合わないお店の中で画像を見ながら同じビーズを探す俺は
世の中の類にもれず、妹に甘い。
「高っ」
こんなちっちゃいもんがこんな値段すんのかよ。
そう思いつつ、レジに並んでいると、いつだったか、桃花ちゃんを騙したフェロモンの液の小瓶が売っていた。
俺は苦笑いしながらそれを手に取った。