この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
【R-34】
第4章 美しい妻
『誠実な人と……』
美しい顔立ち、加えて立ち姿も美しければ真奈が求めなくても、周りの男たちは彼女を求めた。
あの手この手を尽くして、自分の物にしようとする男達の勝手な言い分はとうに聞き飽きていた。
だから、ただ真っ直ぐに自分のことを気に掛けてくれながらも、決して一線を越えずにただ傍に寄り添ってくれていた圭吾のことが気にならずにいられなかった。
好き、と自覚してからは真奈の行動力は自分でも驚くほどだった。
お父さんとお母さんのように……。
最初のデートを誘ったのは真奈。
その時の圭吾の表情といったら!!
今でも鮮明に思い出す事が出来る。
そしてそれを思い出すと決まって頬が緩む。
いつもは冷静だった信頼の置ける上司が、瞠目し慌てふためく姿を一体誰が想像できたというのか。
美しい顔立ち、加えて立ち姿も美しければ真奈が求めなくても、周りの男たちは彼女を求めた。
あの手この手を尽くして、自分の物にしようとする男達の勝手な言い分はとうに聞き飽きていた。
だから、ただ真っ直ぐに自分のことを気に掛けてくれながらも、決して一線を越えずにただ傍に寄り添ってくれていた圭吾のことが気にならずにいられなかった。
好き、と自覚してからは真奈の行動力は自分でも驚くほどだった。
お父さんとお母さんのように……。
最初のデートを誘ったのは真奈。
その時の圭吾の表情といったら!!
今でも鮮明に思い出す事が出来る。
そしてそれを思い出すと決まって頬が緩む。
いつもは冷静だった信頼の置ける上司が、瞠目し慌てふためく姿を一体誰が想像できたというのか。