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【R-34】
第19章 エピローグ
互いに子どもは既に諦めていた。
本当は彼女に自分の子どもを生んで欲しい。
彼女なら、きっと良い母親になるだろう。
それが出来ないと検査結果で知ったときの誰にもぶつけられない憤り。
本当なら、別れるという選択肢もあったのかもしれない。
自分以外の若い男なら、もしかすると彼女を母親にし得ることも出来たのかもしれない。
でも、それはやはり出来なかった。
愛する妻を手放すことが出来ない夫を彼女はどう思っていたのかと、不安にならない日はなかった。
だが、思う。
今、こうして彼女を本能的に喜ばせてやれるのは自分だけ。
彼女の求めるセックスを叶えてやれるのは自分だけだと。
きっと他の男なら、嘗ての自分がそうであったように彼女の心の底に溜まった欲望を解放することが出来ただろうか。
これからも愛する。
彼女を精一杯。
了
本当は彼女に自分の子どもを生んで欲しい。
彼女なら、きっと良い母親になるだろう。
それが出来ないと検査結果で知ったときの誰にもぶつけられない憤り。
本当なら、別れるという選択肢もあったのかもしれない。
自分以外の若い男なら、もしかすると彼女を母親にし得ることも出来たのかもしれない。
でも、それはやはり出来なかった。
愛する妻を手放すことが出来ない夫を彼女はどう思っていたのかと、不安にならない日はなかった。
だが、思う。
今、こうして彼女を本能的に喜ばせてやれるのは自分だけ。
彼女の求めるセックスを叶えてやれるのは自分だけだと。
きっと他の男なら、嘗ての自分がそうであったように彼女の心の底に溜まった欲望を解放することが出来ただろうか。
これからも愛する。
彼女を精一杯。
了