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未来なんていらない
第2章 2
階段を上って外に出ると
月がきれいだった

まだ息が白くなるほどではないけれど



凛とした冷たい空気の中
青白い月がとてもきれいだった



時計をみれば10時ちょっと前

まだ電車も普通に走っている時間

オフィス街のこの通りは金曜の夜だからかまだまだたくさんの人が歩いていた

どこかから聞こえる賑やかな声


なんだか急に胸がぎゅってなった
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