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未来なんていらない
第6章 6
水上尊が連れていってくれたお店は

おしゃれとはいえない小さな居酒屋さんで

でもとても居心地がよくて

私たちはおいしい手羽先をたくさん食べた



その日の水上尊はなんだかちょっといつもより優しくて

さすが営業っていうべきなのか

私はずっと笑いっぱなしだった




『ごちそうさまでした』

私の分まで支払ってくれたアイツに頭を下げる

『うまかったな』

おなかいっぱいで二人ともご機嫌だ

並んで駅に向かって歩きだす

『ホテルどこ?』

『あそこ』

正面にみえるビルを指さす

『水上尊はどうするの?』

『一緒にとめて』

にっこりわらってこっちをみる










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