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未来なんていらない
第6章 6
『そういえばさあ』

『うん?』

『三浦くんとなんかあったの?』

突然話しかけられてびっくりする

横をみたけど水上尊は前を向いたままで

表情はよくわからない



『なんで?』

『なんかさっきちょっと変だったから』

『・・・』



うまくやったつもりだったんだけどな・・・

やっぱりばれてたか・・・



『学生の時につきあってたんだけど』

ヒールの音がやけに大きく聞こえる

『むこうから好きっていってきたくせにさ』

『うん』

『幼なじみに会ったら
やっぱり彼女のことが忘れられないって』

久しぶりに話すなあ・・・

『1年記念日だったのに、そんなこといいだしてさ
めちゃくちゃ勝手なやつでしょー?』

あははっておどけてみる

水上尊は黙ってきいてくれてる

『共通の友達も多いからなんとなく話は
はいってくるんだよね』

聞きたくもないのにね・・・


それ以上なんていっていいかわからなくて

黙ってしまった










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