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未来なんていらない
第6章 6
ギュ~!

『いたっ』

突然繋いでいた手を強く握られた

立ち止まって見上げるとめちゃくちゃ不機嫌そうな水上尊

『お前考えすぎ』

う・・・
確かに思い出したら止まらなくなってた・・・

『今誰と一緒にいるんだよ?』

ジリっと距離をつめられる

『え?』

『ねーえ?誰と一緒?』

さらに距離を詰められ

のぞきこまれて目をそらせない


『誰?』

鼻と鼻がふれてしまいそう・・・




そんな顔で見つめないでよ



その瞳から目がそらせないよ





『水上尊・・・』

いったとたん顔が近づいてフワッと唇が重なる



一度離れてもう一度



今度はもう少し長く・・


触れるだけの優しいキス




びっくりして目を閉じるのもわすれてた

『俺のことだけ考えてればいいでしょ?』

色気たっぷりの顔でじっとみてそういうと

ぎゅうっと私を抱き締めた



誰かに見られるとか

そんなことはなにも気にならなくて


水上尊しかみえなくて


腕のなかでゆっくり目をとじた








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