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キミの体温 ボクの吐息
第4章 の
他の男に触らせたくなくて
キミの望む事は何でもしてあげる。
そんな気持ちになる。

「ダメよ。新田くん経営管理部じゃない」
「経管の男はダメなのか?」
「ダメよ。経営管理は忙しいもの。私がいてほしい時にいてくれないもの」

冗談だった空気が、ほんの少し変わった。
俺はそれを見逃さない。

「白石を1番に考えると約束するよ。
俺は白石との関係で仕事に逃げたりはしない」

「新田くん・・・」
「親しく話して、数回目だって事は自覚してる」
「・・・・」

もてあそんでいた彼女の指先をぎゅっと握る。

「こんなに自分の気持ちが抑えられないとは思わなかった」
「・・・・」

「ごめん。急ぎ過ぎてるって分かってるよ」
「・・・・」

「それでも、白石。キミが欲しいんだ」
「新田くん・・・」

「白石が望むなら何でもしてやるよ」
「・・・・」

「待てというなら待つよ」
「・・・・」

「ただ、白石に交際を申し込んでいる列の1番前が俺だってことを忘れないで」


俺はそう言って白石の指先にキスを落とした―――

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