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キミの体温 ボクの吐息
第5章 距
「よく予約できたわね!あそこのクリスマスディナーは半年前予約でしょう?」
ビックリしたそのセリフに俺は笑った。
「だから、女の子はそんな事を気にしなくていい」
「・・・」
「もし、俺と付き合ってくれるなら・・・7時に、来てほしい」
「・・・・」
「閉店まで待ってるよ」
「でも!」
「でも、はナシだ」
「新田くん」
「金曜日まで考えて。俺の事がダメだったら来なくていい。潔く振ってくれ」
そこまで言って、発車のベルが鳴った。
「好きだよ」
最後にそれだけは言いたくて
ベルに負けないように耳元に近づいて言った。
そのすぐ後に新幹線の扉が閉まって
小さな窓越しに見つめ合う。
『好きだよ』
もう一度、口の動きだけでその気持ちを伝える。
新幹線が動き出した。
あっという間に見えなくなった彼女の姿に
「王子を残して城から帰るシンデレラはこんな気持ちかよ」
俺はしばらくデッキに立って夜空を見ていた。
ビックリしたそのセリフに俺は笑った。
「だから、女の子はそんな事を気にしなくていい」
「・・・」
「もし、俺と付き合ってくれるなら・・・7時に、来てほしい」
「・・・・」
「閉店まで待ってるよ」
「でも!」
「でも、はナシだ」
「新田くん」
「金曜日まで考えて。俺の事がダメだったら来なくていい。潔く振ってくれ」
そこまで言って、発車のベルが鳴った。
「好きだよ」
最後にそれだけは言いたくて
ベルに負けないように耳元に近づいて言った。
そのすぐ後に新幹線の扉が閉まって
小さな窓越しに見つめ合う。
『好きだよ』
もう一度、口の動きだけでその気持ちを伝える。
新幹線が動き出した。
あっという間に見えなくなった彼女の姿に
「王子を残して城から帰るシンデレラはこんな気持ちかよ」
俺はしばらくデッキに立って夜空を見ていた。