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快楽の果てにあるもの
第2章 突然のKiss
それから2週間が過ぎ、ある週末の午後。
スマホから着信音。見慣れない番号……。

「はい。もしもし。」

『こんにちは、お久しぶり。突然で悪いんやけど、
今夜迎えにきてくれるん?』

その声を聞いた瞬間、ドキッと同時に熱い想いがこみ上げた。
……。
数秒の沈黙。

『もしもし?聞こえへん?もしもし?』

「あ、あ。はいっ、聞こえてます。わかりました。
何時に伺えばよろしいでしょ?」

『そやね、8時に〇〇まで。』

「わかりました…。では8時に。」

『はーい。よろしく』

……。
電話が切れた後もしばしボーッとしていた。
今、何時?あ、もうこんな時間。
準備しなきゃ…。
バタバタと夕飯の準備を終え、シャワーを浴び、
化粧をして、彼を迎えに車を走らせた。
時間より5分早いや…。
ここで待ってていいかな…
玄関が見える駐車場で待つこと10分。
明るい玄関の奥に彼の姿が見えた。
ドキッと胸が高鳴る。
ずっと会えず、まるで片思いをしていた懐かしい感覚。

『ごめん、待ったやろ~。』

「いえ、大丈夫です。」

『ハハハ、何が大丈夫かわからへんけど(笑)』

その日は彼ともう1人の2人で来店。

ルームミラーに映るはにかんだ笑顔。
車を走らせ店につくまでの10数分、何を話していいかわからない。
そうこうしているうちに店に着いた。
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