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愛しい記憶
第4章 キャンパスライフ
マミは、俺の質問に固まる。
怒っているのは、楓のためなのか、それとも…───
知りたい。
何故突然目の前に現れて、こんなにも俺の心をかき乱すのか。
「友也ー」
突然名前を呼ばれて、ハッとした俺は扉に視線を移した。
酔っ払って気分の良さそうな悠人が、ニヤニヤしながら俺のことを見つめている。
「何してんだよー」
「あっ…とっ…」
慌ててマミの方を見る
が────
「っ………」
そこには誰もいない。
辺りを見回しても気配すらなくて俺は肩を落とした。