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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第2章 涙の理由(わけ)
「おお、憶えてるぞ。あの激辛カレーだろ」



 小学校四年の冬、早苗が生まれて初めて作ったカレーは何とルーを定量の二倍入れてしまった。それでもキャバクラから勤めを終えて帰ってきた圭輔は〝世界一、美味しいぞ〟と歓んで食べてくれたのだ。





 真冬だというのに汗をかきながら、水を何度もおかわりしながら。
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