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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第1章 愁いの日々

先代社長は、早苗の人柄を買って、デパートのアルバイトから本社営業部正社員へと抜擢してくれた。恩人の社長は既にこの世の人ではない。数年前、出かけた先のハワイで、急な脳溢血を起こして亡くなった。社長と初めて出逢った時、早苗はまだ十九歳だった。
社長は還暦を迎えたばかりだという話で、亡くなったのは七十を迎える間際だった。社長には随分と可愛がって貰った。一社員が社長に高級寿司店に連れていって貰うなど、それこそ〝愛人か?〟と陰口を叩かれても仕方ないほど破格の待遇であった。
社長は還暦を迎えたばかりだという話で、亡くなったのは七十を迎える間際だった。社長には随分と可愛がって貰った。一社員が社長に高級寿司店に連れていって貰うなど、それこそ〝愛人か?〟と陰口を叩かれても仕方ないほど破格の待遇であった。

