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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第1章 愁いの日々

以後、早苗は香奈子に四度、金を貸した。一度目は十万、二度めは五万、三度目は十五万、今度は二十万欲しいと言われた。もちろん、すぐにそんな大金出るはずもなく、貯金から出した。いずれ返すという約束は初回から一度も果たされてはいない。
早苗は元々、妹から返済して貰う気はなくあげたつもりでいる。金銭の貸し借りほど怖いものはない。血の繋がった姉妹だとて、欲に眼が眩めば他人以上に容赦がなくなる。しかし、それももう限界であった。
早苗は元々、妹から返済して貰う気はなくあげたつもりでいる。金銭の貸し借りほど怖いものはない。血の繋がった姉妹だとて、欲に眼が眩めば他人以上に容赦がなくなる。しかし、それももう限界であった。

