この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この前、人を拾いました
第16章 ②―5 神様、私なんかしましたか
「まったく…あ、僕の名前は若村です。礼二先輩の後輩です。」
若村…
え、じゃあ白滝ってなんだったの!?
いや、そんなことよりっ…
「あっ…あの!後輩っていうのは…」
「あ、えっと、だ…」
「君たちは雨が大好きなのか!!!!!!」
若村さんの返事を遮るようにして、レイが私の頭上で叫んだ。
確かに私たちはどしゃ降りの雨にまんま打たれていた。
「確かに先輩のいう通りですね……
あそこの屋根の下に行きましょうか。」
白滝…あ、違う
若村さんの言う通りにして私たちは近くの屋根の下まで向かった。