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この前、人を拾いました
第17章 ②―6 この人が…ですか?
若村さんが指した方へ、私たちは移動した。
レイは、不満そうに私を腕からはなすと、今度は力強く私の手を握った。
私はその温もりにとても安心していた。
「あのぉ……」
その様子を若村さんはじっと見ていた。
うわっ…
また周り見えなくなってた……
「は、はい!」
照れながら私はレイの手を離そうとしたが、力が強くて出来なかった。
「あなたの、お名前は…」
若村さんは鞄からタオルを取り出すとそれを私に手渡しながら言った。
「あ、すみません、名乗らせておいて失礼しました、私は」
「だから、あきちゃんだといっているだろぉお!」
レイはそういって若村さんが私に渡したタオルを横取りした。
……誤解を生ませるくらいなら、わざわざ紹介してくれなくていいんだけど…
それを聞いた若村は
レイにニコッと微笑んで、そうでしたね、といったあと、私に向き直る。
「で、本名はなんですか?」
うわぁ……
この人、レイの扱いうまい…
「く、草野みきです。」
感心しながらそういうと、若村さんは私に顔を近付けて、怪訝そうな顔をした。
「あの……まさかとは思いますが、礼二先輩の彼女とかじゃあ…ないですよね?」
やけに神妙な面持ちにで聞いてくる若村さんに答えに窮する。
「あ、えっと…そうだと、まずいですか?」
レイは、不満そうに私を腕からはなすと、今度は力強く私の手を握った。
私はその温もりにとても安心していた。
「あのぉ……」
その様子を若村さんはじっと見ていた。
うわっ…
また周り見えなくなってた……
「は、はい!」
照れながら私はレイの手を離そうとしたが、力が強くて出来なかった。
「あなたの、お名前は…」
若村さんは鞄からタオルを取り出すとそれを私に手渡しながら言った。
「あ、すみません、名乗らせておいて失礼しました、私は」
「だから、あきちゃんだといっているだろぉお!」
レイはそういって若村さんが私に渡したタオルを横取りした。
……誤解を生ませるくらいなら、わざわざ紹介してくれなくていいんだけど…
それを聞いた若村は
レイにニコッと微笑んで、そうでしたね、といったあと、私に向き直る。
「で、本名はなんですか?」
うわぁ……
この人、レイの扱いうまい…
「く、草野みきです。」
感心しながらそういうと、若村さんは私に顔を近付けて、怪訝そうな顔をした。
「あの……まさかとは思いますが、礼二先輩の彼女とかじゃあ…ないですよね?」
やけに神妙な面持ちにで聞いてくる若村さんに答えに窮する。
「あ、えっと…そうだと、まずいですか?」