この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
この前、人を拾いました
第17章 ②―6 この人が…ですか?
若村さんが指した方へ、私たちは移動した。


レイは、不満そうに私を腕からはなすと、今度は力強く私の手を握った。


私はその温もりにとても安心していた。



「あのぉ……」



その様子を若村さんはじっと見ていた。


うわっ…

また周り見えなくなってた……





「は、はい!」

照れながら私はレイの手を離そうとしたが、力が強くて出来なかった。



「あなたの、お名前は…」



若村さんは鞄からタオルを取り出すとそれを私に手渡しながら言った。




「あ、すみません、名乗らせておいて失礼しました、私は」



「だから、あきちゃんだといっているだろぉお!」


レイはそういって若村さんが私に渡したタオルを横取りした。



……誤解を生ませるくらいなら、わざわざ紹介してくれなくていいんだけど…



それを聞いた若村は

レイにニコッと微笑んで、そうでしたね、といったあと、私に向き直る。





「で、本名はなんですか?」



うわぁ……

この人、レイの扱いうまい…




「く、草野みきです。」




感心しながらそういうと、若村さんは私に顔を近付けて、怪訝そうな顔をした。




「あの……まさかとは思いますが、礼二先輩の彼女とかじゃあ…ないですよね?」




やけに神妙な面持ちにで聞いてくる若村さんに答えに窮する。



「あ、えっと…そうだと、まずいですか?」

/752ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ