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この前、人を拾いました
第17章 ②―6 この人が…ですか?
私がそういうと
若村さんは大きく目を見開いた。
えっ……な、なになに!
「それはお気の毒に……」
若村さんは私に憐れみの目を向ける。
お気の毒って…
そして若村さんはわしゃわしゃとタオルで髪をふくレイを見ながら、
「どーせ礼二先輩が無理矢理彼女にしたんでしょう…。
あぁ、こんなに美しくて若いのだから、まだまだ明るい未来があったっていうのに…」
といって、溜め息をついた。
そ、そんなこと…
いや、ちょっとあるかもなぁ…
と私は思った。
無理矢理彼女にっていうか、無理矢理拾わされたっていうか……
「みきさんもみきさんですよ!!
よりによってこんなヘンテコな男を選ぶだなんて…はっきりいってあなたは愚かだ!」
「なっ……」
どこかで聞いたようなセリフを、今度は初対面の人に言われ、その勢いに私は言葉が出ないでいた。
チラと横にいるレイを見るが、そんなのお構いなしであちこちを若村さんのタオルで拭いている。
…ひどい言われようなのに、こういうときは騒がないのね……
なんとなく頼りないなぁと思っていると、
だんだんと雨がやみだした。
若村さんは大きく目を見開いた。
えっ……な、なになに!
「それはお気の毒に……」
若村さんは私に憐れみの目を向ける。
お気の毒って…
そして若村さんはわしゃわしゃとタオルで髪をふくレイを見ながら、
「どーせ礼二先輩が無理矢理彼女にしたんでしょう…。
あぁ、こんなに美しくて若いのだから、まだまだ明るい未来があったっていうのに…」
といって、溜め息をついた。
そ、そんなこと…
いや、ちょっとあるかもなぁ…
と私は思った。
無理矢理彼女にっていうか、無理矢理拾わされたっていうか……
「みきさんもみきさんですよ!!
よりによってこんなヘンテコな男を選ぶだなんて…はっきりいってあなたは愚かだ!」
「なっ……」
どこかで聞いたようなセリフを、今度は初対面の人に言われ、その勢いに私は言葉が出ないでいた。
チラと横にいるレイを見るが、そんなのお構いなしであちこちを若村さんのタオルで拭いている。
…ひどい言われようなのに、こういうときは騒がないのね……
なんとなく頼りないなぁと思っていると、
だんだんと雨がやみだした。