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第17章 ②―６　この人が…ですか？

「そうでも言わなきゃ、先輩来ないじゃないですか！」



「あ…あの…レイってなんか、そんなの頼まれちゃうようなすごい学生だったんですか…？」



横でワーワーいうレイを無視して聞くと、若村さんは再びまた、目が飛び出そうなほど見開いた。



「何言ってるんですかみきさん！！

すごいなんてもんじゃないですよ！

"天は二物を与えず"なんていいますが、礼二先輩には与えたんです！

できないことはないんですから…。何をやっても大学一番どころか全国とか軽くとっちゃいましたからね。」


興奮した様子の若村さん圧倒される。



そ、そんな…！？！？



まだぶつぶつと文句をいっているレイをみる。



こんなに変なのに…

信じられない……




「それに加えてこのルックスの良さですからねぇ……。

運動もできて、本人のやる気さえあればいつも全国大会でバンバン賞をとってくるし、勉強もできるから、もちろんダントツ首席卒業ですし……。

礼二先輩は、東大歴史の中に残る伝説の人物ですよ。」




そっか…


そうなんだ……

そんなにすごいんだ…


東大で首席かぁ…



ん？

え？