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この前、人を拾いました
第21章 ③―1 相変わらず元気です
「ちょっと?!みきちゃん?!恥ずかしいからそんなにお店の物ガン見しないの!」
高級フルーツ店に並ぶ一粒ずつ梱包されたイチゴ。
その輝かしい姿を私が目に焼き付けていると脇にいた百合子先輩が私の肩を揺すった。
「見てると私のものになるんです!」
じぃっとイチゴを目に焼き付けることに集中する。
「はぁ?もうワケわかんないこと言わないで!変なオカルトにでもはまってるわけ?ほら、早くしないとお昼休み終わっちゃうでしょ!」
「やっ…ちょっと先輩っ…!」
百合子先輩は無理矢理私に腕を回してズルズルと引っ張った。
あぁあー…
今の記憶でレイはちゃんと読み取ってくれるかしら……