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この前、人を拾いました
第22章 ③―2 私だって学びます
レイの勝ち誇った満足顔にムカムカとした。


「私子供じゃないのよ?!そんなレディーを持ち上げてお尻叩くなんて…もうご飯作らない!」


私はそう言って、レイを振り切って自分の部屋に入ろうとした。


が、

またもやこの変人に腕を掴まれる。




いや!今度こそ負けないんだから!


そう思い私はレイをギロっと睨んだ。



「あいちゃん、そうやって反抗するなら、また裁きが下るかもよ?」





ギクッ……



余裕の笑みを浮かべながら、レイは再び私を担ごうとしている。




「わわわ分かったから、もう裁きはいらない!」


私が必死に抵抗すると、レイはニヤリと笑って私を抱き締めた。



また、この変人に私は振り回されて……




完全なる敗北をくやしんでいると、レイは私のことを離した。



そして不服そうな私の顔を見て嬉しそうにすると



「餓死だぁぁああ」


といつものように叫んだ。

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