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この前、人を拾いました
第23章 ③―3 やらかした
「今日は不機嫌なのね…」
そんな百合子先輩の言葉は全く耳に入らないほど、私は必要以上の力でキーボードを叩いていた。
あの変人…
どうしてくれようか…
昨日、あのあと、
いいものを編み出したと調子に乗ったうちの変人は思ったらしく…。
ご飯を作ったあとも、いつになく…いやいつも以上に王様気取りで私に指図してきた。
私が少しでも反抗しようものなら、「裁きだ!!!!」と言って私を脅し、従わせたのだ。
「私は召し使いじゃないんだから!」
あまりの怒りに声に出してそう叫ぶと、周りがじぃーと私を見たあと、
「ゴ、ゴホン!」
と咳払いが背後から聞こえた。