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この前、人を拾いました
第23章 ③―3 やらかした
「ふぅぅぅ……」
どっと疲れた私はそのまま自分のイスに倒れこむようにして座り込む。
「ちょっとみきちゃん!なにしてんのよ!」
百合子先輩は私の肩をバシバシと叩いた。
「なにしてんのよって言われても…」
何もしたつもりはなかったのにどんどん話が進んで行ってしまった。
それだけなのに…
「みきちゃん、白石社長の付き添いって、それ本当にやばいわよ…」
深刻な顔をする百合子先輩。
「やばいって…?」
確かに訳も分からず圧に負けて承諾しちゃったけど……
「んもぉ!みきちゃんては本当に何も知らないんだから!白石社長といえばちょードスケベ、ド変態で有名なのよ!」
え………まじ…。
あ、でも……
「変態、変人ならなれてますから。」
ポワンと、脳内にハハハハハと大きな口を開けて笑う彼の姿が現れる。
「そんな甘くないわ!白石社長はお気に入りの子を見つけたら愛人にするらしいわよ!!つらいけど社長だから何も抵抗できなくてやめた子たくさんいるって…」
あ、あ、愛人!?!?
す、すごい、そんなことリアルにあるんだ…
「いや、でもパーティーに付き添うだけ?みたいですし…」
私がそういうと百合子先輩はあきれた様子で私を見つめた。
「まぁ、私はただただあなたの幸運を祈るわ。」
それだけいって百合子先輩は再び仕事を開始した。