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この前、人を拾いました
第24章 ③―4 反抗期ですか?
「ねぇ、レイ、ちょっとファスナーあげて!」
黒いタイトなドレスを着てリビングに向かう。
ドレスなんて全然持ってないから、友だちの結婚式とかに着ていくいつものやつだけれど、足がもつれて歩きにくい。
パッと見ると、レイは幸せように床に寝そべっていた。
私が背中を向けて近付くとレイはムクッと起き上がる。
そして、ファスナーを手にした。
お、おおぅ。
意外にすんなりやってくれるのね、
なんて、レイが普通なことに驚いていたのもつかの間。
「ゆきちゃん!エロい、エロいぞ!」
案の定レイはあげかかったファスナーを思いっきり下まで下げた。
「ちょっと!やめてよ!早く試着しちゃわないと、パーティー明日なんだから!」
もちろん私のいうことは無視。
そしてそのまま後ろから私を抱き締めた。
「ねぇ!ちょっと!シワになったりしたら…ひゃんっ!」
ツー… と突然背中に何かが這うような感覚に声を上げる。
「れ、れいっ、やめてっ…あ…」
後ろを振り向くと、レイは舌を出して私の背中をニコニコしながら舐めていた。
「んん、ああぁ……ん…」
くすぐったいような、気持ちいいような…
よく分からない感覚が私を飲み込もうとする。