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この前、人を拾いました
第27章 ③―7 乱暴で変態な、でも甘い時間


「うわっっ」


何回も自分のドレスを踏みそうになっては転びそうになる私を、レイが苛立った様子で見た。



いやいや何怒ってんの。

あんたが引っ張るからいけないんでしょ…。





腹の中でそんなことを思うが、また何をされるか分からないので黙る。



すると、レイは今度は何か閃いたような顔をしたあとニヤリとしたその瞬間…また、私を俵のように持ち上げた。





「きゃあああああ」





例の"裁きスタイル"である。





「ハハハハハハ」



まるで何かの祭りかのように私を担いで陽気な彼に、本当にこれが西園寺財閥の御曹司のすることなのだろうかと疑わずにはいられない。





「ついたぞぉお!」




ああもうそんなに叫んだら近所迷惑っ!




「早く下ろして!」




私が足をばたつかせてレイの背中を叩くとまたもや、私をベッドの上にうつ伏せに投げ捨てる。



「うがっっ」



もうやだ…



本当にやだ



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