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この前、人を拾いました
第31章 ④―2 許嫁というご身分
「当たり前だ!!
ただでさえ韻を踏んでいて不愉快な名前だと言うのに、その上妻が"麗子"でレイかぶりじゃやってられないだろう!!!!!」
うん………
本当にそういう理由なんだろうなって
分かってたけど……
何だろう
やっぱり傷付いてる……自分がいる。
「あぁぁあ!餓死だ!餓死!」
いつも通りに叫ぶレイの声が私の胸を締め付ける。
───────────召し使い?
甲高い九条院さんの声が頭の中でぐるぐるする。
「もう…いい…」
小さな声で呟いたってレイは全く反応しない。
頬にツー…っと涙が流れる。