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この前、人を拾いました
第4章 ①―3 やっぱりかわいいぞ!
「ををを!すごい!よし!借りようじゃないか!」
レンタルショップにつくとレイそう周りが驚くほどの大声でいい、さっさとどこかにいなくなってしまった。
私はというと……
「はぁ…はぁ…はぁ……」
足の長いレイにぐいぐいと引っ張られ、その歩幅に頑張ってついたら、息が上がってしまった。
手を繋いで三分くらいは
『私、いま恋人いるっぽい感じになってるんじゃない?!』
とかロマンチックな気持ちになっていたが、それはすぐに思い上がりだったと気付いた。
レイはマイペースもいいところだ…
一緒にいたいとか言って、ただ引っ張られてただけだし…
疲れるし……
あいつはただの自己中な
天使の顔した悪魔だ……
私は息を整えながら胸のなかでぐちぐちと呟く。