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この前、人を拾いました
第34章 ④―5 もう一人のイケメン
「本当にすみません…」
くだらないことで迷惑かけちゃった……
「大丈夫ですって、ではおやすみなさい。」
そう言って若村さんは静かに扉を閉めた。
ぼぅーとしながら、ベッドの上に寝そべる。
レイの匂いがちょっとでもするかなって…思ったけど全然しなくてじわりと涙が滲んだ。
あー
私、本当に自分勝手…
家を飛び出したことを今さら悔やむ。
それでもやっぱり、
レイに
"みきがいるから、君とは結婚できない"って九条院さんに言ってほしいなんて…
本当にわがまま。
そんなことを思いながら、私はいつの間にか疲れはてて、眠ってしまった。