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この前、人を拾いました
第35章 ④―6 新たな拾い主……!?
「あ、そこの角を右で。」
「りょーかいです!」
早朝から、若村さんの車にのせてもらって自分のアパートへと戻る。
レイが起きてたらどうしよう…とかそんなことで朝から頭がいっぱい…。
「ん?みきさん、あれ礼二先輩じゃないっすか?」
「えっ!?」
若村さんの言葉に、私は前方を目を凝らしてみる。
あ……
あの完璧なプロポーション…
背中しか見えないけど絶対レイだ…
若村さんは徐々に減速してレイの近くで車を止めると、ガンバレ!とばかりの表情で私の方を見た。
コクンと若村さんに頷いて、そしてお礼を言った私は深々と頭を下げる。
本当、若村さんがいなかったら私野垂れ死んでた…。
本当に感謝してもしきれない。