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この前、人を拾いました
第4章 ①―3 やっぱりかわいいぞ!
「よし!行くぞ!」
また私の言葉はあっけなく無視され、レイは私を再び引っ張って家路につこうとする。
もう
怒りと呆れと
よく分かんない感情たちで溢れていた。
レイは黙って暗い町中を進んでいく。
「はぁ…はぁ…ちょ…っと……」
私は行きの疲れもまだ残っているなか、
レイの歩幅に必死に合わせる。
もちろん、私の声には無反応。
私…
なんでこんなに振り回されてんの……?
必死に追い付こうとする中、冷静に考えているとやはりイライラとくる。
「はぁ…ねぇ……ちょっと…はぁはぁ……ねぇってば!!!!」
私は掴まれている手を力任せに振り切った。
手が外れると、ようやくレイは肩で息をする私の方を見た。