この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この前、人を拾いました
第36章 ④―7 落ち着く場所、大好きな場所
「九条院さんのこと!!!!!!!」
「くじょーいん??」
頭にハテナを浮かべて腕を掴む力を緩めるレイ。
え、
待ってよ、
誰?とか言わせないからね?
「誰だ?」
「ぬぉぉおおおおおんっっっっっ」
………私、
いますっごく泣きたい。
「お前の許嫁だろうがぁああああああ!!!!!!!」
多分、生きていてこんなに叫んだのは初めてだろう。
にもかかわらず、依然として頭にハテナを浮かべているレイ。
「許嫁?
さきちゃんのことか?」
「っ…………」
なんで
言ってほしいときそうやって言ってくれなくて、どうでもいい今言うかな……?
絶対確信犯だよね?ね?ね?