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第37章 ④―８　心変わりは突然に

九条院さんちに行って、一体なにをしようというのか、全く検討がつかない…。



っていうか嫌な予感しかしないんだけど……？





「礼二様、到着いたしました。」




しずかに車が止まるとこの前キスを見られた運転手さんがドアをあける。




「ん」




「ちょっと！痛いってば！言われなくても降り……」





って



なんだこの豪邸!?!?!?!?





目の前に現れたどでかい家。



庶民の私にはお城のようにしか見えない大きなお屋敷に、映画でしかみたことのない重厚感たっぷりの大きな門。




完全に圧倒されて私は口から泡を吹きそうになっていた。