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この前、人を拾いました
第37章 ④―8 心変わりは突然に
「そういうことです。」
否定するかと思いきや、レイは調子を変えずそういって、麗子さんの肩に手を置いた。
「で、でも、あの女はっ!?」
「っ……」
指を差されて私は、ビクっと身体を動いた。
唇がわなわなとして、目に涙がたまっていく。
お願い、
レイ
うそだっていってっ……?
ねぇ、
僕はみきちゃんが…
いや、まいでも
さきでも
あいでもいいから…大好きだぁって叫んでよ…っ。
クルッと振り向いたレイの目は身体が凍りつきそうなほど冷ややかだった。
「あぁ、"あれ"は、ただの召し使いです。」
「─────……」
レイの言葉を聞いて、目の前でなにかが音を立てて崩れ去った。