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この前、人を拾いました
第45章 ⑤―5 兄と変人とそしてまた変人
「お、おかえり」
間一髪の技にバレないだろうかと冷や汗が出る。
「ん。」
お兄ちゃんはそれだけいうと特に不審がることもなく冷蔵庫のお茶を取り出した。
ふぅ……バレてない……。
「僕も行くゾ!!商店街!!!!!」
「ちょっ!!レイっっ!!」
やっと落ち着いたと思ったら、また空気読めない世界チャンピオンによる妨害に遭って慌ててレイを止めた。
「あ?なんだ、こんな夜中にまた買い物いくのか?」
「いや、ちが…」
やばいやばいバレる!!!!
「明日だ!!!!いいか、これは君という愚かなもののためにわざわざあやちゃんが…」
あわわわわわわわ!!!!!!!!!!!
こいつ何言ってくれてんの!?
「ちょっと!レイ!!うるさい!」
「あぁ?なに?なんつった?」
とお兄ちゃんが聞き返す。
「だからだな!!!お前みたいな愚かなもののために、りんちゃんは……」
「わぁああああ!!んんっ…」
「ちょっ!!!!!みき!!!!!いきなり何してんだよ!!!!!!」
だって、仕方ないでしょ…こうでもしないとレイは黙らないんだもん。