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第45章 ⑤―５ 兄と変人とそしてまた変人

そう。



私は今まさに、実の兄の前で実の兄夫婦の仲直りを成功させるために、このＫＹ男の口を口づけによって塞いでいるのだ。





「！！！！！」



突然のことにレイはびっくりして身体を固まらせている。



ふぅ……良かった。

とりあえずネタバレ回避…。と思ったそのとき、口の中にニュルッとしたものが入り込んで、私の口内で暴れ始めた。





「ふはぁんんん……ん…」




予定外きたぁぁあああ




「んん……んはぁ……れひ……んん」



必死でレイを止めようと試みるがその意に反してレイのキスはどんどんと激しくなる。



「んんんっ……あ…ん」




や　ば　い　！


変な声出しちゃった！！



ガクっと身体の力が抜ける


あ、どっどうしよう……！身体が…っ…





「いー加減にしろっ！！！！！！！！！！兄貴の前で堂々と発情してんじゃねぇえええ！！！！！！」




困り果てているとお兄ちゃんの声が叫んだ。




ゴンっと床が鳴ったのを聞いてハッと我に返ると、レイはそのままお兄ちゃんにおでこを張り手をくらって、後ろに倒れこんでいた。