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この前、人を拾いました
第45章 ⑤―5 兄と変人とそしてまた変人



「ハハハハハハハハハ」


お決まりの笑い声が聞こえたかと思うと、レイはいつも以上の驚異の治癒力で身体を起こした。




「だから言っただろう!!まみちゃんも朝のセックスを邪魔されたせいで身体がうずいているんだ!!見ての通り突然発情し出す始末……ウゴッ」




それはお前だろ!!!!と激しく心で突っ込みながら、肘でレイのお腹を殴ってやった。




そんな私たちのやり取りをみて、お兄ちゃんは怪訝そうに私を見つめた。




「お前ら何なの……?みき、お前いつからそんな変人になったんだ?」




「へ、変人……!?」





人のことを(特にレイとお兄ちゃん)変人だと思ったり、言ったりしたことはあっても、自分が言われることなんか今までなかったのにっ……。



「なんだ!DVかっ!ひどいゾっ!」


身体を起こして私をみるレイ。


「レイと一緒にいるせいかも…」



訳が分からないと言った様子でレイが首を傾げる。



そんなレイと怒ったまま睨むお兄ちゃんに囲まれながら、私は大きくため息をついた。
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