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この前、人を拾いました
第46章 ⑤―6 お買い物に行きましょう
「それからみき!!」


「はい!!」


突然呼ばれて背筋が自然と伸びる。




「お前にはセックスは早い!!!!」



「はい!!!」


って…


「ぎゃぁぁああ!お兄ちゃんここ外!!今レイに言葉に気を付けろって言ってたくせに!!!!!」



「うるさい!俺はいいんだ!黙って従え!!」



……なんなんだこいつ!?!?



「かよちゃん、喉かわいたぞぉおお!良いのか俺が干上がってもぉ!」



一瞬、ぜひ一旦干上がってくれたまえと言いそうになったが、レイの指差す看板をみてハッとした。



華さんの言ってた北入り口のカフェって…きっとここだ!




「そっそうだねぇえ私も干上がっちゃいそー」



私、絶対女優にはなれない。



「あぁ?んだよ、急に。」



案の定不審がるお兄ちゃんにドキドキが止まらない。




「いっいいじゃんっっ!ここすっごいコーヒー美味しいんだよ!」



行ったことないけど…



「知らねぇよ、買い物行くんだろ?」



「いやっ…ちょっと!」




ずかずかと前に進もうとするお兄ちゃんの腕を必死に掴んだ。



こうなったら、妹の技を使うしかない──



これでやられなかったらこいつは悪魔だ……




私が覚悟を決めると、お兄ちゃんはあぁ?っといって振り向いた。



その瞬間、私はお兄ちゃんに力いっぱい抱き付いた。

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